カリモクケーススタディ
日本を拠点に設立されたライフスタイルブランド。静謐な美への敬愛、素材の豊かな表現、時間に左右されない魅力。そんな価値観が世界各地の建築家の手で具現化されました。コンテンポラリーな魅力を空間にもたらし、背景にある物語を伝えています。
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ノーマン・フォスター
建築家
英国出身。サステナビリティに根ざした建築・都市・デザインスタジオ『Foster+Partners』の創設者。オフィスのマスタープランから文化施設、空港、工業デザインまで、幅広い作品を通じて、建築と都市計画に持続可能なアプローチを取り入れたパイオニア的存在。
西川 茂
郊外には新興住宅地が広がり続け、都市部には高層ビルが伸び続ける現代社会。新たな建物が建つことにより、かつてあった建物や場所は忘れられ、そこに広がる風景は刻々と変化を続けていきます。人々が何を捨て、何を忘れ、何を見て、これから何を求めていくのか。描かれた仮囲いのその向こうには、変わりゆく風景の移ろい、世情の変容があり、今が更新される未来が続いていきます。今回は、建築家ノーマン・フォスターの仕事にフォーカスした作品を展示します。
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西川 茂
油彩画家
三重県出身。関西を拠点に活動し、繊細な画法と大胆な構図の作品を精力的に発表。近年は、街や都市に忽然と出現する建築中、あるいは解体中の建物を独特の筆致と色づかいで描いている。
雨 / ame ・6月6日(火)まで
自然の壮大な景色を、室内の一画や手のひらの中で大切に愛でる。それは盆栽や坪庭、縁側にも通じる日本的な情緒かもしれません。美術作家・華道家の亀井紀彦が生み出すアートプロダクト「雨」の作品は、生花だけでなく、プリザーブドフラワーやアートフラワーを用いたものもすべて、自然を目にしたときのように心が潤う感覚をもたらす作品でありたいという想いが込められています。
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亀井 紀彦
美術作家・華道家
東京造形大学大学院修了。大学時代から茶道及び華道を学び、草月流師範を取得。草花をはじめ自然物を素材に、花の世界でこれまでにないアプローチで作品を制作。近年はオランダ、フランス、ドイツにて“花山”シリーズを発表。
Ambientec
水中撮影機材の開発・製造という技術的背景を持つ、異色のポータブル照明ブランド。良質なものをできるだけ長く愛用したいというユーザーに向けた設計開発思想は、独自の LED 制御技術で高品位な灯りを実現するだけでなく、その防水性能や使用する素材の質感、実力派デザイナーを起用した個性的でモダンなデザインにも表れています。
TOU
二酸化炭素を吸収・固定する熱帯雨林と共生するラタンが、私たちが使う家具の材料として最もサステナブルな可能性を持つと考える「TOU」。ラタンを使うことが結果として熱帯雨林を守り、持続可能な地球環境の実現につながる道となるはず。インドネシア産ラタンとジャパンクオリティーの確かな技術、デザインを掛け合わせ、現代空間と調和する新しいラタン家具を提案します。
JICON 磁今×大治将典
今村製陶が手工業デザイナー大治将典を迎え立ち上げた磁器ブランド「JICON 磁今」。一般的な有田焼の青白く艶やかな白ではなく、ありのままの陶石・釉薬の白、素材感のある色合いである“生成りの白”を制作。原材料の陶石は熊本県天草地方で採掘され、現場で“余った”とされる低等級の石に新たな良さを見出し、使い切ることを目指しています。
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大治 将典
デザイナー
日本の様々な手工業品のデザインを行い、それら製品群のブランディングや付随するグラフィックなどを統合的に手がけている。手工業品の生い立ちを踏まえ、行く末を見据えながらデザインすることを得意とする。
Artek
1935年創業の北欧モダンを代表するフィンランドのインテリアブランド。「アルテック」を象徴する“スツール 60”は、1933年にアルヴァ・アアルトによりデザインされました。2023年で90周年を迎える“スツール 60”は、フィンランド産のバーチ材を用い、フィンランドの工場で現在も製造され続けています。アニバーサリーイヤーの今年、90周年モデルを順次発表します。
アットアロマ
アロマ製品の開発から香りのある空間までをトータルに提案する香りの専門ブランド。100%自然素材のアロマがもつ機能を生かし、感性に訴えかけるアロマ空間デザインを提供。産地と連携しながら、未利用資源や希少原料を活用した取り組みも積極的に行っています。
COSONCO QS
「カンディハウス」と「ソメスサドル」社により、北海道で生まれたブランド。デザイナーに倉本仁、アートディレクターに谷内晴彦を迎え、両社の製造過程で生じる端材を積極的に取り入れた、日常の中で豊かさを感じられるアートオブジェを制作。自然の恵みから享受した良質な素材を単なるアップサイクルに留めず、適切な価値を市場に提案しています。
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倉本 仁
デザイナー
1976年兵庫県生まれ。プロジェクトのコンセプトやストーリーを明快な造形表現で伝えるアプローチで家具から自動車まで多彩なジャンルのデザイン開発に携わり、国内外の様々なクライアントにデザインを提供している。
supernova / pirkamonrayke
旭川の木工クラフトメーカーである「SASAKI」が設立した2つのプロダクトブランドが登場。
supernova
人工大理石“コーリアン®”の端材と出会ったSASAKIが、“木”を扱うことで培った経験を元に、今までにないプロダクトシリーズを生み出しました。
pirkamonrayke
協業と競業、協働と共同、人と人、素材と素材、地域と地域。日本各地に在る魅力的な産地や職人と手を結び、作り上げるプロジェクトブランドです。
TAJIMI CUSTOM TILES
マックス・ラムがデザインしたワーキングタイル。立体的なタイルをパズルのように組み合わせることで、フラワーベースやローテーブル、ベンチ、パーティションといった、さまざまなバリエーションのアイテムが生まれます。土の魅力を最大限に引き出すべく素材を選び抜き、鋳込成形によってボリュームのある立体的な形を実現しています。
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マックス・ラム
デザイナー
1980年英国生まれ。デザイナーとして活躍する一方、素材に対する確かな知識と卓越したものづくりの技を生かし、自らの手で数々のプロダクトを制作。各地で個展を開催し、世界各国の企業とのコラボレーションを果たしている。
勝木 杏吏 ・6月7日(水)から
素材の持つ視覚的強さに惹かれ、主に金属を用いて作品を制作。塗装を行わない剥き出しで繊細な鉄の表情を魅せることに重きを置いています。近年では金属の表面を磨いた後に炙って色を付ける独自の手法で鉄を藍色に輝かせた“藍染シリーズ”を主に発表。熱で溶けたりくっつけたりできる柔軟な特性を生かしたパブリックアートなども手がけています。
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勝木 杏吏
彫刻家
2015年に多摩美術大学大学院を修了。美術教育の仕事に携わりながら、野外彫刻や壁掛け彫刻を手掛け、並行して個展やグループ展を重ね制作活動を続けている。
© Masaki Hamada
暮らしの石
自然がつくりだす、形、色、手触り。どれも不揃いだからこそ個性あるものに出会う楽しさ、驚き、喜びがある。今ふたたび、こどものような感覚にもどり、自分の好きな石を見つけ、お部屋に取り入れ、日常でも自然を触れて感じる暮らしを。建築家・武田清明が手がける、自然のありのままの“不揃いさ”を生かしたプロダクトです。
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武田 清明
建築家
1982年神奈川県生まれ。イーストロンドン大学大学院修了。2008〜18年「隈研吾建築都市設計事務所」を経て、「武田清明建築設計事務所」を設立。2019年鹿島賞(SD review)、2022年住宅建築賞など受賞多数。
MOTON
ジャンル、素材にとらわれず、思うままに自分たちがいいと思うモノを実験的に、量産ではなく必要な分だけ作っていくプロダクトブランド。「MOTON」のプロダクトのほとんどが手仕事によって作られており、量産を目的としない少数生産の産物です。手仕事だからこそ生まれる繊細さや温もりを大切に考え、使い手である人たちの生活が少しでも豊かになるモノを作っていきたいと考えています。