葛本康彰
1988年 奈良県生まれ
2012年 京都教育大学教育学部 卒業
2014年 京都精華大学大学院芸術研究科博士前期課程 修了
2020年 『Kyoto Art for Tomorrow 2020 ―京都府新鋭選抜展―』 日本経済新聞社京都支社賞
2022年 2021年度平和堂財団芸術奨励賞
2024年 平和堂財団新進芸術家美術展 第30回記念特別賞
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葛本康彰
うつろいごとのつづりかた dialog and vestige
私にとって作品制作は「人間と自然の関わり」のひとつの在り方です。私たちの傍らにある重力や気温、空気や水の循環と関わることで生まれる作品は、その時その場の自然現象の記録でもあります。それは客観的な数値で定量的に表せるものではなく、“人”と“自然”と“素材”との間で交わされた辿々しい対話の発言録なのかもしれません。素材の獲得する独特のフォルムやパターンは、私たち人間の目では見ることのできない、世界の秩序や力の流れの在り様なのでしょう。作品を見ることが、身の回りの物事に好奇心や想像力を向けるきっかけとなることを願います。
トップ画像:葛本康彰『夜に放つ』
会場風景